Tooth Surface Comparison after Air Polishing and Rubber Cup: A Scanning Electron Microscopy Study.

Camboni S, Donnet M

エビデンスメール配信 Vol.25 (2018年2月)

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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。

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目的:
顕微鏡的観察を用いて口腔予防方法として広く知られている二つの方法における相違点を立証すること:ポリッシングペーストとエアーポリッシング。この観察はヒトのエナメル質歯で行われた。

方法:
矯正治療や、臨床上の目的で抜歯されたプラークが豊富に付着したヒトの抜去歯からエナメル質歯のサンプルを採取した。
異なる方法間での信頼性の高い比較を実現すべく、各エナメル質サンプルは二分割され、一つはエアーポリッシング、もう一方はポリシングペースト用とした。エアーポリッシングとしては AIR-FLOW®MasterとAIR-FLOW®PLUSパウダーが共に用いられた。 ポリッシングペースト方としては、Cleanic®、CCS®、Proxyt®、SuperPolishを含むいくつかのペーストが使用された。比較実験対照群としては次亜塩素酸ナトリウム(6%)で洗浄したエナメル質歯を使用した

結果:
AIR-FLOW PLUSパウダーで処置を行ったエナメル質歯は比較実験対照群のエナメル質と同様の表面を示した。しかしながら処置歯は歯面の微細構造に至るまで完全に清掃されていた。一方でポリッシングペーストを使用した結果、エナメル質が磨耗し、平坦化することが確認された。さらに、いくつかの不規則な天然エナメル質表層の表面がデブリスによって埋まっていることが確認された。

結論:
AIR-FLOW PLUSパウダーは、エナメル質を損傷することなくより徹底的に清掃することができたため、定期的な歯面清掃に適している。 ポリッシングペーストは、エナメル質表面を摩耗させて平坦にし、微細溝にデブリスを堆積させることが確認された。異なる機械的な効果を有する両者の方法は清掃後に「歯面粗さ」を感じる患者においては補完関係にあり、臨床的に推薦する方法としては、最初にエナメル質表面の清掃にエアーポリッシングを行い、必要に応じて表面を平滑にする目的で少しポリッシングペーストを用いる。