clinical practice guidelines for recall and maintenance of patients with tooth borne and implant born dental restorations

Bidra AS, Daubert DM, Garcia LT, Kosinski TF, Nenn CA, Olsen JA, Platt JA, Wingrove SS, Chandler ND, Curtis DA.

エビデンスメール配信 Vol.22 (2017年11月)
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和文要訳はオリジナル文献を忠実に注訳した内容であり、オリジナルの文献との内容の相違がある際にはオリジナルの文献を優先し、本注訳は無効とします。

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背景:
これはAmerican College of Prosthodontics(ACP)によってJournal of Prosthodontics誌に掲載されたガイドラインです。
科学的なエビデンスに対して最大限の透明性と系統立てた取り組みを注意深く精査するべく、今日の奨励事項は以後により多くのエビデンスが出た際、善意を持って更新や変更をされる。現在、天然歯補綴においてプロケアやホームケアのメインテナンス手順書に予知性を持ち、達成可能で安定した結果を得られる具体的なガイドラインの選択肢が欠落している。今日、インプラント補綴のメインテナンスはインプラントとその周囲組織ではなく、天然歯由来の従来の手順書に準じている。

目的:
天然歯とインプラントの可撤式と固定式の補綴におけるプロとホーム双方での患者用メインテナンスのリコールプログラムへガイドラインを作ること。

材料と方法

  • 天然歯、インプラント補綴のリコールとメインテナンス処方について評価するべく二つの異なった文献の系統的レビューが行われた。
  • 結果を系統立てて説明すべく、系統的レビュー内の全ての研究は調査され、整理されて評価され、後に臨床的施術のガイドライン(以下、CPG)が作られた。
  • 多方面の団体からの専門家で作る科学的委員会は本題に関する二つの系統的レビュー内の出版されたエビデンスを厳しく分析して論じた。
  • これらCPGの作成において考慮された主な結果と影響は天然歯補綴とインプラント補綴における失敗へのリスクである。
  • その後、委員による座談会で批評・評価と論議がメンバー内でなされ、ガイドラインについてはより深く論議された。

これらの情報は提案されたガイドラインを補完と改良のために利用され、発表された多様のガイドラインに対して総意に至った。

結果:

  • CPGは天然歯とインプラントでの個々の補綴タイプにおいて患者のリコール、プロケアやホームケアからそれぞれに作成された。 
  • 天然歯補綴におけるプロケアとホームケアのCPGは可撤式と固定式の補綴に細分化された。
  • インプラント補綴におけるプロケアのCPGは可撤式と固定式の補綴物に細分化され、さらにそれぞれの補綴方式において機械的なメインテナンスと生物学的なメインテナンスに分けられた。
  • ホームケアのCPGも可撤式と固定式の補綴方式に応じて細分化された。
  • エアーポリッシングはインプラント補綴患者におけるプロケア方法の一つとして推奨されている。

結論:

  • これは天然歯補綴とインプラント補綴患者に対して患者リコール、プロケアとホームケアのプログラムを取り上げた最初のCPGである。
  • インプラント補綴の分類でのプロケアにおいて、可撤式と固定式のどちらにおいてもグリシンパウダーを用いたエアーポリッシングの使用が文章化されている。